月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
東林業林業指導報告
1)概要:嵐山の森の整備や森林活動を続けて行くには,森林整備技術の向上が必要である。
     森林整備の正しい考え方や方法を実地で学ぶ為に,東林業さんにご指導に来て頂いた。
     ご多忙の東林業殿と今後の実地指導についての相談した。
2)日時:平成2007年10月15日(月)13時30分? (3時30分)
3)場所:嵐山(基地およびモマ工房周辺)
4)指 導:河野東社長(東林業)(カワノ社長)
  参加者:緑のダム北相模:石村,斉藤,丸茂,佐々木,川田(記)    

5)林業指導 受講内容 (敬称省略)
石村:趣旨説明:山主が大径木(百年木)の山を望んでいる。
   どのように間伐・除伐・択伐や手入れをし,森を整備していけば良いか教えていただきたい。
   どの木を残したら良いのか,実地で木の選別の仕方を教えて頂きいただきたい。
河野:「良い材木」とは,偏芯していない木である。年輪が中心に来ている木が良い木である。
   芯が真中にあれば,製材した時に曲がりが出ない。
   (曲がりのことを「あて」と言う。「あて」の出ないのが良い木である)
   年輪の偏芯は,日当りや枝付きの多少で発生する。それが原因で製材した時に「あて」が発生する。
   日当りが良い幹の南側が強い。幹の枝の多い方が硬い。
   幹周りの方向による枝の不均一は,風当り・積雪などによっても影響される。
   材にこのような不均一があると,伐倒・製材の時に繊維が切れる。(カンナを掛けた時,光り方が違うので判る)
  ◎枝振りは四方均等に広がっているのが,偏芯のない良い木である。
   北向の山では背中を開けると,年輪の芯が真中に来る。(光が木の四方から均一に当たると良い木が出来る)
  ◎枯枝を作らない。 雑菌・害虫の巣となる。
  ◎年輪の芯が真中に来るように,枝打ち・間伐・除伐を行うこと。年輪の巾はしょうがない。
  ◎このような良い木は幹が真丸くなる。丸い木を育てること。
   20?30年前にきちんと手入れをしている木でないと,50年後は良い木にするのは,難しい。
   直しようのない木は,伐採すること。
  ◎このように考えて間伐すると,林内は均一間伐とは違った間伐になる。(単に均一間伐はしないこと)
   良い木は纏まって育っている。(逆に悪い木も纏まって育っている)。人間と同じ。朱に交われば赤くなる。
   嵐山は,水はけが悪い。植生を見れば判る。栗の木に病気が発生しているのを見ても判る。
   このような山で育った木は「黒が飛ぶ」。(芯が黒くなる)。これは水はけだけでなく,種・苗木にも起因する。
   伐った直後に少しクロが飛んだ材は,乾燥でクロが消えることもある。
   森林の手入れは,一度下草をきれいに刈って,木々を一望できるようにして,選木すること。
   (遠くから眺めて,正しく選木できるようにするために下草刈をする)
   人工林でも,普通50年で10%はダメになる。
   「緑のダム」は商売ではない。勉強である。 地主さんが大径木を望んでいる。
   将来の山は,「見せる山」「認めてもらう山」である。そのためには,キチットやるのが重要。
   残す木と伐る木の選別。頭が尖っているか,丸いか。
(実地指導のため,モマ工房方向に移動)(伐採する木を指示してもらい,テープ巻きを行った。斎藤さん,佐々木さん)
   モマ工房の入口付近の切り株は低く切ること。見た目を良くすること。
   入口の小さい木は伐ること。(イロハモミジ)(視界不良の原因)
   将来は針広混交林にする。
   そのためには,地ごしらえと同じ位に,下草刈をすること。毎年の下草刈。間伐の跡は広葉樹を育てる。
   神奈川県での保安林の間伐は,一度に35%以上は不可に注意のこと。(時期を何回かに分ければよい)
   広葉樹で何を残すか。コナラ,モミジは残す。ケヤキは地形からも良い木である。
   巨木の樹齢表示も行うと良い。
   森の中で何を作業しているか,部外者にも見えるようにすることも重要である。
   山の手入れは,山の上・山奥から始めることが多い。一般の人に見えないため,評価されていない。
   人目に目立つ所から優先的に作業するのが良い。集落に近い所。一望出来るように手入れをする。
   管理用の経路が必要。近くに寄れること。見える範囲は,何時もやること。
   大径木材:「鈴木さん→林業」,「緑のダム→見せる山」 のバランスが必要。
   森内で材の評価をする時は,目線は,上を60%,下を40%眺めること。
   モマ工房の裏にも良い木がある。(1m3(4m長)で40万円?)
   道路と山との境目をきれいにすること。ツタは取ること。
   伐るタイミングは,一度に伐らずに何回に分けると良い。
   本当に悪い木(細い木)を伐ると,残りの木の枝が伸び,がっちりしてくる。森の様子が変わる。
   そこで伐る木を再確認して,次の除伐を行う。
   最低2回に分けて行うと良い。 3年で様子が変わる。
   枝は重心を調整する機能がある。
   高い木の枝を上から伐ると,風による揺れが止まらなくなることがある。下から切ると,そういうことは無い。
   第1回目の除伐は,本当に悪い木を伐る。第2回目は,良い木を残す。
   伐った材は棚積みしておく。(土留めにする)
   下から見て,枝と枝が触るくらい。枝打ちは樹高の上から1/3位枝があること。(枝が少なすぎる木がある)
   杉は胴吹きする。日差しを入れすぎないこと。日差しは適当なこと。桧は胴吹きしない。
   適地適木は広葉樹林についていう。
   足元を綺麗にしてから作業すること。人手をかけること。
   光が少ないと,下草の葉が大きくなる。(葉が大きい木は,日陰に強い)
   モマ工房の裏には比較的,幹が丸い木が多い。高い木は枝が樹高の1/3あると良い。
   風が通ると樹皮が変わる。樹皮の切れ目が縦になる?(風で樹皮が旨く剥がれる為)
   (道路に出て,道路沿いの木の選木をしてもらい,斎藤さん,佐々木さんがテープ巻きをおこなった)
   (河野さんの選木を側で見ていると,少しづつ感じが判って来たが,判断が違う場合もあった。河野さんの選んだ木
   を見ていくと,観点が納得できる)(結果として選木した木は35%を越えたようだ)
   道路との境界線はハッキリさせること。
   見通しの良い森にする為,広葉樹は道路から10m位引っ込んだ所から奥で育てるのが良い。
   作業は下(道路)から山上へと進める。
   木を伐る時は,人を入れない。(通行止めのこと)。(プロの場合は樹高の1.5倍離れることとしている)
   作業[1]下草刈 [2]伐採   (葉枯らしは,冬は3ヶ月以上)
   土手:2段積み。県に山腹用の定規図?がある
   道路沿いは枝打ち高さ3mに揃えること。道路に落葉が無いこと。綺麗にすること。
   (実地指導終了)
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